不器用な彼氏
左右を竹の葉のアーチに囲まれ、真夏だというのにひんやりとした風が流れ、心なしが、さっきより気温が数度、下がった気がする。
入ってすぐ左側にある、手水舎で身を清めると、樹木に囲まれた参道を真っすぐ進む。
鬱蒼と茂る木々の間を、海成の右隣を歩いていると、不意に右肩を抱き寄せられ
『出来るだけ端に寄れ。真ん中は神様の通り道だろ』
やんわり注意され、意外にも、こういった作法に、厳しい一面が垣間見れて驚く。
“神様なんているわけねぇ”なんて言いそうなのに…。
『なんだ?』
『ううん、参拝方法なんて知ってるんだなぁ…って思って』
『別に、常識だろ』
事もなげに、何てことない風に言う。
まだまだ私の知らない海成が、たくさんありそうで、この先も退屈せずに済みそうだ。
参道を抜け、石の階段を上ると、本殿を携える広い境内に出る。
赤と白を基調にした本殿を正面に、左右には、神輿庫や授与所、左手前にはお洒落なオープンカフェがあり、歴史ある神社でありながら、近代的な雰囲気も漂っていた。
入ってすぐ左側にある、手水舎で身を清めると、樹木に囲まれた参道を真っすぐ進む。
鬱蒼と茂る木々の間を、海成の右隣を歩いていると、不意に右肩を抱き寄せられ
『出来るだけ端に寄れ。真ん中は神様の通り道だろ』
やんわり注意され、意外にも、こういった作法に、厳しい一面が垣間見れて驚く。
“神様なんているわけねぇ”なんて言いそうなのに…。
『なんだ?』
『ううん、参拝方法なんて知ってるんだなぁ…って思って』
『別に、常識だろ』
事もなげに、何てことない風に言う。
まだまだ私の知らない海成が、たくさんありそうで、この先も退屈せずに済みそうだ。
参道を抜け、石の階段を上ると、本殿を携える広い境内に出る。
赤と白を基調にした本殿を正面に、左右には、神輿庫や授与所、左手前にはお洒落なオープンカフェがあり、歴史ある神社でありながら、近代的な雰囲気も漂っていた。