初恋
何も考えられないほど眠い。


恭臣と屋敷の前で別れて部屋に向かう。






スカートとセーターに着替えた葵はベッドに横になった。


目を閉じると意識が深く闇に吸い込まれていく。





「お姉ちゃん、一緒に来ちゃだめだよ」

美緒が全身血だらけで目の前に立っていた。


「きゃーーーーーーーーーーっ!」

葵は目を開けてガバッと起き上がった。


心臓がバクバクと音をたて、額から汗が流れ落ちる。


だが起き上がっても目の前がぐるぐる回るようで起きていられずに葵は身体を横たえた。




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