浅葱色の妖


「やっぱり無茶だよ。顔も分からない人を見つけるだなんて」


「それでも見つけるの」


私は今までずっとそのことだけを考えて生きていたから。


あの恐ろしい目の、青い羽織の人。


鮮明に思い出すことなんてできないけど、初めて見た目だった。



見つけたらすぐにわかるはずなんだ。



「私は大丈夫」



自分に言い聞かせるように、そう言った。



< 42 / 129 >

この作品をシェア

pagetop