浅葱色の妖
「おい」
背後から声がした。
「へ?」
振り向くと、そこにはさっき部屋にいた色黒の男。
「こんなところで何してるんですか」
口調は丁寧なのに、乱暴な印象を受ける。
「ちょっと道に迷ってしまって…」
彼の顔を見上げるけれど、彼は目線を合わせてくれない。
「馬鹿なんですか、あなたは。さっき土方さんと来たんでしょう?」
そう言われたって仕方ないじゃない。
どこにいっても同じような風景なんだもん。