浅葱色の妖
「あの」


その背中に私は声をかけた。



「何ですか」



返ってくる返事はなんだか素っ気ない。



怒ってるのってくらい。



そしてやっぱり目は合わせてくれない。




「どうして私のことを避けるんですか?」



これまでの言動からして、私を避けているようにしか思えない。



これからここで過ごしていくんだし、敵はあまり作りたくない。



みんなと仲良くしたいって訳じゃない。



そうした方が情報を集めるのにも動きやすいからだ。




「俺は女が嫌いなんです」




ムスッとした顔で彼は言った。
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