ハートに触っちゃダメです!

「だけどこのままって訳にはいかないよな。」


そうだね・・・

ゆりちゃんのこともあるし・・・

悩みは解決しない。


「ま、俺が教師辞めれば済むことだ。もともと教師になんて未練ないし。」

簡単に言う。


だけど

「片方だけが責任取るなんて私

納得できない。」



「浅見ならそう言うと思った。

だけど、それなら二人で学校辞めるかって言えば・・・」


思わず私

下を向いて小声で

「辞めたくない・・・」


親にも迷惑かけるし・・・


嫌だな・・・これが本音なんだ。


顔を上げ丸瀬先生の方を見ると


「それでいいんだよ。

普通だろ?

こんな若いうちに人生なんか決められないだろ?

今の気持ちで突っ走ってそれでいいと将来後悔しないと言えるか?」



将来後悔しないとは言えない。

でも、今の気持ちが大切だとも思う。


矛盾してるかも知れないけど・・・



「だからな、結論。」


結論?



「浅見を守る。

泣いても笑っても一度きり。


浅見の高校生活

そのためなら俺はこれが間違ってると思わない。」



「え?」



何を言おうとして・・・






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