ハートに触っちゃダメです!


「卒業生退場!」



号令とともに


順番に体育館から出て行く

その列


丁度教員たちの前を通り過ぎるとき


そこにいる丸瀬先生の姿に気づいた私


先生も私に気づいて


と言うより

私と並んで歩くうららに気づいて


ギョッ!

っとした表情


他の先生も気づいてないのに


でも気づくよね?

自分の弟が女装してしかも卒業生に混じっているんだから。

体育館を出て

「見た見た?あの光の顔~。」


うららが手を叩いて笑ってる。


「いったい何なの?」


うららがしたいことが分からない。



うららが言った。


「色々ね、インパクト与えてみたの。

絶対に光の中で何かが起こるはずだよ。」


そんなこと


信じられない


そんな私に


「あのね、ハートの力は絶大だよ。」

真面目な顔してうららが言う。



「は?何言って・・・」



「だから、今日の卒業式で・・・・

あれ?何?とも泣く?」


「泣いてなんか・・・」


もう丸瀬先生のことで泣きたくない。

今日がタイムリミット。

だけど


丸瀬先生の記憶は戻らなかったし

それよりなにより

丸瀬先生

小山先生と結婚するし・・・







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