【完】告白のスカイラウンジ
「まあその緊張もあるんですけど、森田先輩とこんなところにいるっていうのが、僕の中で奇跡っていうか……いつも親父達が集まるようなちっちゃい居酒屋で日本酒飲んでるのが僕たちって感じじゃないですか」
「居酒屋だったとしても、私といるんだったら緊張するべきじゃない?」
冗談っぽく言ったつもりだったのに、その言葉に相葉君は耳まで真っ赤にして固まってしまった。
「ちょ、ちょっと。そんなに照れないでよ。なんだかこっちまで恥ずかしくなってくるじゃない。それより何か飲もうよ。私も熱くなってきちゃった」
熱を冷まそうとひらひらと手で顔を上げながら店員を呼ぼうと手を挙げようとした時、相葉君の手が私の手を掴んだ。
「あ、あの!呼ばなくても、もうちょっとで来るので」
「え?どういうこと?」
その時、店内の電気がパッと消えてピアノの曲調が変わった。
そして薄オレンジの淡い光の中、黒いスーツを着た女性の店員がにこにこしながら私たちに近づいてきた。
女性の店員は、相葉君に一本のバラの花を渡し、私の目の前には、丸みがかった浅いワイングラスに入った淡いピンク色のカクテルが差し出された。