【完】告白のスカイラウンジ
「これって……」
「僕の森田先輩のイメージをカクテルにしたものです。春から今までお世話になりました。今後ともよろしくお願いします」
森田君の差し出されたバラの花は、心なしか震えていた。
そんな森田君がとっても愛おしく感じた私は、そのバラの花を両手でしっかりと受け取った。
「ありがとう森田君。もしかして、最初からこのお店予約していてくれていたの?」
「はい。しっかりと計画済みでした」
「ふふ。すごいね。初めてであった頃は、打ち合わせ先とのアポの取り方も分からなかったのに」
バックの中からハンカチを出してテーブルの上に広げた私は、その上に森田君からもらったバラの花を置いた。
「あの時は、本当に何もできなくてすみません」
「大丈夫。誰でも通って来た道だから」
「森田先輩もですか?」
「もちろん。8年も昔の話だけどね、そういう失敗ってすごく覚えているものなの」
「確かに」
「でしょ?」
グラスの足の部分を持ち、カクテルを一口含んだ。