【完】告白のスカイラウンジ
きらきら光り輝く夜景が涙でどんどん滲んでいく。
本当はこんなタイミングで言うはずじゃなかったんだけどな……。
「私ね、今年度で会社辞めるんだ」
「どうしてですか!?」
「うん……実家のね家業を手伝うことになったんだ。母が体壊しちゃってね。相葉君を残していくのは……って思ってたんだけど、相葉君なら私がいなくてももう大丈夫だよ」
「そんなこと……言わないでください」
相葉君は、胸ポケットからいつも持ち歩いている手帳を取り出して少し悩みながらも、テーブルの上を滑らせるようにして私の目の前に差し出した。
「僕はずっと、森田先輩と……香菜さんと一緒にいたいって思ってます。ダメなところを叱ってくれる香菜さんも、日本酒を潰れるまで飲んじゃう香菜さんも、ハンカチの上にバラの花を置く気配りができる香菜さんも、全部好きです」
「相葉君……」
「この手帳の4月から今日の日付まで読んでいただけますか?そして、香菜さんの答えを聞かせて下さい。僕待ってますから」
立ち上がり、荷物を片手にまとめて持った相葉君はスカイラウンジを出て行ってしまった。