もし、君のことが好きと言えたなら。


下を向きながら歩いていたせいで何かにぶつかり、派手にしりもちをついてしまった。


「っったぁ.....」


顔とお尻を強く打ちうずくまってると、



「ごめっ...、大丈夫?」


頭上から低いトーンの...だけど透き通る声が聞こえてきた。



ああ、人に当たっちゃったのか...。



「...だ、大丈夫デス.....」


ジンジンと痛む鼻を抑えて、チラッと声の主の顔を見る。
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