I line xx
なんとか自分に言い聞かせ

会社に入ると仕事を始めた

社外向けの大切な書類を作るので

仕事に集中した

早く終わらせて

今夜にでも夜行バスで東京に行けないかな

そんな事を考えた

この書類さえできれば

一日くらい休んだって何も言われないのだ

午前中の休憩さえ忘れて

書類に集中していたので

向かいの席の先輩にも声を掛けられた

「休憩したら?」

その言葉に笑ってお礼を言うと

書類に向かった

こんな時に限って、来客や急な仕事を頼まれて

仕事に集中できなかった

時間だけが過ぎていって

あっという間に昼休みになった

少しでも一緒にいたくて

お弁当を持って近所の公園へ向かった

ビルの間にある公園の木々は

少しだけ色づき始めていた

近所の親子連れが滑り台をしていた

彼等はから少し離れたベンチに腰を下ろす

他のベンチも近所で働く人たちが食事をしていた


ついこの間名古屋にライブで来た時

ハルは元気そうに見えた

ツイッターで知った

小さなミニライブ

会社の傍の小さなライブハウスで開かれたものだった

仕事の合間に気がついて

ハルに連絡を取る時間も全くなかった

ハルの元気な顔が見たかっただけだから

仕事を終わらせるのに必死だったのだ

ハルのライブに間に合うかも微妙で

ハルを困らせたくなかった

休憩も殆ど取らず

仕事をして

何とかライブの時間に間に合った

挨拶を簡単に済ませ

ビルを抜け出す




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