御曹司と愛されふたり暮らし
「え? 誰だろ。お客さん?」
私は玄関に向かおうと部屋を出ようとするけれど。
「あ……っ、ちょっと待って」
と、後ろからハルくんに腕を引っ張られ、それを制止される。
「ハルくん?」
「もしかしたら……あ、いや。俺が対応するから、花菜はアルバムでも見てて」
そう言って、ハルくんは玄関のところにあるインターホンのモニター越しに誰かと会話をし始める。
アルバム見てて、とは言われたけど。誰が尋ねてきたのか気になって、つい会話に耳を傾けてしまう。すると。
「急に来るなよ。え? ああ、うん。じゃあ、俺がそっちに行くからロビーで待ってろ。は? 家の中見せろ? フザけるな、急にそんなこと……ああもう、うるせぇ、わかったよ。すぐに帰れよ」
ハルくんが少し声を荒げたところで、どうやら会話は終了したようだ。
これから、誰か来るのだろうか? だとしたら、急いでリビングを片づけて、おもてなしの用意をしなくちゃ。……そう思ったのだけれど。
「花菜」
ハルくんが部屋に戻ってきて、そして私に言った。
「花菜。悪いんだけど、しばらく自分の部屋に隠れていてくれるか?」
「か、隠れ?」
「できる限り気配を消していてほしい。本当に申しわけない」
「こ、これから誰か来るんだよね? お茶の用意とかしなくちゃ……」
「しなくていい! すぐに帰すから、頼む。お前と同居していること、知られたくないんだ」
そうか、なるほど。そういうことなら、私は隠れていなくちゃ。
「あ、でも靴とか、歯ブラシとか、できる限り消さなきゃ」
「おお、そうだな」
そうして私たちは、私の気配をなるべくまとめて、私の部屋に隠し、最終的に私も部屋に身を潜めた。
そして……。
再びインターホンが鳴る。今度はロビーじゃなくて、この部屋の玄関のインターホン。
ハルくんが玄関を開ける。
私は気配を消さなきゃ、とは思うけど、またしてもついつい聞き耳を立ててしまう。そういえば、私の持ちものを隠すのにいっぱいいっぱいで、誰が来るのか聞いていなかった。
「ったく、なんなんだよ急に来て」
「別にいいじゃん? めったに会わないんだし、たまにはさ」
誰だろ? うーん、友だちかな?
「話があるなら電話で充分だろ。大体誰からこの家の住所聞いたんだよ」
「そんなの父さんに決まってんじゃん」
……父さん?
私は玄関に向かおうと部屋を出ようとするけれど。
「あ……っ、ちょっと待って」
と、後ろからハルくんに腕を引っ張られ、それを制止される。
「ハルくん?」
「もしかしたら……あ、いや。俺が対応するから、花菜はアルバムでも見てて」
そう言って、ハルくんは玄関のところにあるインターホンのモニター越しに誰かと会話をし始める。
アルバム見てて、とは言われたけど。誰が尋ねてきたのか気になって、つい会話に耳を傾けてしまう。すると。
「急に来るなよ。え? ああ、うん。じゃあ、俺がそっちに行くからロビーで待ってろ。は? 家の中見せろ? フザけるな、急にそんなこと……ああもう、うるせぇ、わかったよ。すぐに帰れよ」
ハルくんが少し声を荒げたところで、どうやら会話は終了したようだ。
これから、誰か来るのだろうか? だとしたら、急いでリビングを片づけて、おもてなしの用意をしなくちゃ。……そう思ったのだけれど。
「花菜」
ハルくんが部屋に戻ってきて、そして私に言った。
「花菜。悪いんだけど、しばらく自分の部屋に隠れていてくれるか?」
「か、隠れ?」
「できる限り気配を消していてほしい。本当に申しわけない」
「こ、これから誰か来るんだよね? お茶の用意とかしなくちゃ……」
「しなくていい! すぐに帰すから、頼む。お前と同居していること、知られたくないんだ」
そうか、なるほど。そういうことなら、私は隠れていなくちゃ。
「あ、でも靴とか、歯ブラシとか、できる限り消さなきゃ」
「おお、そうだな」
そうして私たちは、私の気配をなるべくまとめて、私の部屋に隠し、最終的に私も部屋に身を潜めた。
そして……。
再びインターホンが鳴る。今度はロビーじゃなくて、この部屋の玄関のインターホン。
ハルくんが玄関を開ける。
私は気配を消さなきゃ、とは思うけど、またしてもついつい聞き耳を立ててしまう。そういえば、私の持ちものを隠すのにいっぱいいっぱいで、誰が来るのか聞いていなかった。
「ったく、なんなんだよ急に来て」
「別にいいじゃん? めったに会わないんだし、たまにはさ」
誰だろ? うーん、友だちかな?
「話があるなら電話で充分だろ。大体誰からこの家の住所聞いたんだよ」
「そんなの父さんに決まってんじゃん」
……父さん?