御曹司と愛されふたり暮らし
「気に入ったか?」

ハルくんが首を傾げながら私の顔を覗きこむようにしてそう尋ねてくる。

急に目の前にハルくんの極上の美形が近づいたので、私は瞬間、思わず全身が緊張で固まってしまった。


「う、うん」

私は彼から一歩後ずさり、距離を保ってから、必死で平静を装ってそう答える。


でも、『気に入ったか?』と聞かれても。

思わず『うん』なんて答えてしまったけど、この質問とこの返答、まるで私がこれからこのお部屋に住むみたいな会話じゃないか。
こんな高級で広くてオシャレで素敵なお部屋に住むなんて、私のような庶民には絶対にありえない話なのに。


……そう。ありえない話、のはずなのに。



「良かった。きっと気に入ってもらえるとは思ったけど、嫌がられる可能性もないわけじゃなかったからな。安心した。
じゃあ、これからここで暮らすことも嫌じゃないな?」



……はい?
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