御曹司と愛されふたり暮らし
「な、なに言ってるの?
ケガは私の不注意だし、大昔の話だし、それに今はもうなんともないしーー」

「それでも」

彼は真剣な瞳に鋭さを増して、私の言葉を遮る。


「俺のせいで花菜の足にキズを残したのは事実だ」


ちょっと怖いとも思えるくらいの瞳と、勢いのある口調に、私は思わず言葉に詰まってしまう。


だけど、だけど……。




「だから、俺がいっしょに暮らして、四六時中お前に尽くすことでお前に償いたいと考えた」



だからって、ここまでするー⁉︎

あの合コンで再開したハルくんは、話し方も物腰も落ち着いていて、しっかりとした、常識のある人だなって思ってた。

それなのに、考え方も行動もぶっ飛びすぎ‼︎

尽くすってなに⁉︎

そのためにこのマンションの一室を用意したの⁉︎
いったいいくらしたの⁉︎ 考えるだけで目まいがしそうなんだけど!

用意されたインテリアもすべて高そうだし……!


御曹司なのは知ってた、知ってたよ⁉︎ だからって私のためにこんなお金の使い方⁉︎



……わかった。ハルくんの気持ちは痛いほどわかった。

ハルくんは真面目で、やさしくて、責任感が強い人。
それは小学生の頃から変わらない。素敵なことじゃないか。
だから、彼はいたって真剣で、その気持ちは私もしっかりと受け取るべき。

……受け取りました‼︎ だからもういいです! むちゃくちゃなことはこれ以上はやめてくださーい‼︎
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