御曹司と愛されふたり暮らし
……そうだ。

彼より劣っているとか、彼の方がすごいからとか、そういうことは関係ない。

私が彼のためになにをしたいか。してあげるか。それがきっと大事だ。


夕方、私は仕事が終わったあと、昨日ハルくんと家具などを見て回った駅前のショッピングセンターの食品売り場に立ち寄り、お夕飯の買い物をしてからマンションへと帰った。



帰宅すると、当然だけど誰もいなくて。広いマンションにひとりきり。

ハルくんはお夕飯の用意はしなくていいとメッセージに書いてあったけど。

外で食べてくるとは書いていなかった。すぐに食べられるものを買って帰ってくるのか、帰宅してから自分でなにか作ろうとしているのかはわからないけど、ここはやっぱり、私がなにか用意しておかなくちゃ。
私には、昨日彼が作ってくれたような豪華でおいしすぎる料理は作れないけれど。
それでも、お腹を空かして帰ってくるであろう彼が喜んでくれたらいいなと。そんなことを思いながら、私はオシャレでハイテクなシステムキッチンで夕食を作り始めた。




完成したお夕飯は、ごくごく普通の肉じゃがと豚汁とサラダ。
格別においしいというわけじゃないと思うけど、まずくはないはずだ。
喜んでくれたらいいなって思う。


二十二時ころに帰ってくるとメッセージには書いてあったけど、実際にハルくんが帰ってきたのは二十三時を回ったころだった。お仕事遅くまで大変だったんだなぁ。疲れただろうな。
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