御曹司と愛されふたり暮らし
「いい加減にしてよ!」

私が思わず大声を出すと、ハルくんは右手に私のブラを持ったまま、驚いたような表情で私を見つめた。


「とりあえず、その手に持ってるもの、テーブルに置いて!」

「は、はい」

彼は私に言われた通り、私のブラをテーブルにそっと置いてみせた。


私がこんなふうに声を荒げていることに対して、ハルくんは本当に驚いている様子だ。
無理もない。私は小学生のころも含め、普段からほとんど怒ったりはしないから。

でも、もうガマンの限界だった。



「わ……私……っ」

声が震える。
誰かに不満をぶつけるなんて、普段まったくしないから。

だけど。
不満と同時に、感謝の気持ちやうれしい気持ちだってちゃんとあるの。


だからこその、葛藤や恥ずかしさもあって。



いろんな気持ちが入り混じって。


わけわかんなくなって。



「私……っ」


だから。




「……私、小学生の時、ハルくんのこと好きだったよ……」
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