御曹司と愛されふたり暮らし
「ふぅ」

広いリビングに掃除機をかけ終わり、ひと息。
どこのお部屋も広いからなかなか大変だけど、お掃除は好きだし、キレイになると気持ちいい。
ハルくんも「ありがとう」って言ってくれるし……まあ、そうでなくても同居人として、いや、居候として、お掃除くらいしないといけないんだけど。

チラ、と高級そうな壁掛け時計を見上げれば、午後二時を回るところだった。

お掃除もこれで大体終わったし、少し休憩しようかな。

と、思ったその時。


ーーピンポーン。

「ん?」

インターホンが鳴った。

来客者は、住居者の許可なしにロビーより先に入ることはできないから、インターホンを鳴らした人物は、今ロビーにいるのだろう。


誰だろう?
あっ、もしかして今朝ハルくんが言ってた、ハルくんのお友だち⁉︎


そう思い、私は慌てて玄関まで行き、玄関の壁についているモニターを操作する。
このマンションに初めて来た時に、ハルくんから、訪問者があったら必ずこれで相手を確認するようにと言われたこのモニター。まだ二、三回しか使ったことがないから、慌てると戸惑ってしまう。
なんとか通話ボタンを押すと、モニターに訪問者らしき人の姿が映し出される。


……え。

女の子?
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