新選組と最強少年剣士
人の力なんて、神には敵わないのだろう。


「そう怖い顔をするな。この時代はどうだ?」


「馴れたよ。ねぇ、質問は僕がしたいんだ」


「何だ」


「ラウさん、何で僕を、僕たちをタイムスリップさせたの?」


「‥‥‥‥」


「理由はないのか?それとも‥‥‥」


「理由ならある」


「へぇ。何?僕に歴史でも変えてほしいの?」


「違う」


「なら‥‥‥父さんと関係でもあるの?」


声のトーンが、また1つ落ちたのを自覚した。


グツグツと腸が煮えかえるようだ。


「‥‥‥‥」


「ねぇ、答えろよ。刀の約束なんて大層なモノ持ち出して、僕にどうしろと?何をしてほしいの?」


「お前はこの時代に留まることを選んだ」


「っ、」


「お前の中にある矛盾した心は、今どう動いている?」


「‥‥‥っ、‥‥‥はぁ‥‥‥」


落ち着け、落ち着け、僕。


冷静になれ。


戻せ、戻せ、僕は‥‥‥


「全ては目的のために」


スッと心が冷めた。


全身から力が抜けた。


僕を落ち着かせる、魔法の言葉。


「矛盾。矛盾した心、か。そうだな、目的が最後に達成されたら別に問題ないさ」


「目的‥‥‥」


「そう。僕は、僕はね‥‥‥」
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