新選組と最強少年剣士



「ひっじかったさーん!!!」


スパーンと勢いよく襖を開ける。


跳ね返らない、だが全力で開くという絶妙な力加減だ。


すごいだろう??


‥‥‥‥‥‥ゴホン、どうでもいいな。


「剣壱‥‥‥」


「外出許可ください!」


「静かに開けろ。それと、入る時はいったん声をかけろとあれほど‥‥‥」


「入ってないよ?」


にっこりと土方さんに笑って見せる。


そう、部屋には入ってない。


ただ襖を開けただけなのだから。


え?屁理屈だって?


百も承認さ!


「何か用事があるのか?」


「いや?気分転換」


「‥‥‥そうか。それで、気になったんだが」


「???」


「お前、そんな羽織持ってたか?全く背丈が合ってないが」


「ああ、これ?起きたらかけてあった」


「はぁ?」


「誰のか知らない?」


土方に後ろを向いて羽織を見せる。


羽織は僕の膝下まである。


地面にはついてないよ?


「いや、見たことないな」


「そっか」


「というか、誰かもわからないものを普通着るか?」


「いやぁ〜‥‥‥何となく?」


「はぁ?」


「何か、手放したくなくて‥‥‥」
< 56 / 94 >

この作品をシェア

pagetop