新選組と最強少年剣士
曖昧に笑って誤魔化す。


着心地がいいというか何というか‥‥‥


正直僕にもわからないけどね。


「門限までには帰ってこいよ」


「ありがとう。何か必要な物とかあるなら買ってくるけど」


「そうだな……これで墨を買ってきてくれ」


そう言いながら、土方さんはお金を僕に渡してきた。


「墨ね。わかった。じゃ、行ってきます」


「ああ」


お金を懐にしまい、部屋を出た。



********************



京のこのお昼を過ぎたこの時間帯。


そこでは、未来では珍しい旅商人のような人たちが風呂敷を広げては商売をする姿が見られる。


初めは興味なかったんだけど、ある1人の商人のおかげで今では少し楽しみだったりする。


買い物はできないけど、眺めてる分には問題ない。


姿が子供なのもあり、眺めていても買うと期待されることも少ない。


「坊主、変わった羽織をしてるな。お父さんからもらったのか?」


品物を眺めていると、商人のおじさんが声をかけてきた。


一目で見抜くとは、流石商売人だなぁ。


「まぁそんなとこ。それにしても、綺麗な物が多いんだね!」


「はは、わかるかい?ここだけの話、実は異国の人からもらったものもあるんだ」


「へぇ!それはすごいや!」


「例えばこれなんかな‥‥‥」


こうやって、商人さんの話を聞く時間はすごく楽しい。


おじさんの商品の中は、皿や壺などの品物が多かった。


その中で、僕は首飾りのようなものを見つける。


丸とも四角とも三角ともいえない、何とも絶妙に不格好なガラス細工に紐がかけられている。


首飾り‥‥‥???
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