俺様御曹司による地味子の正しい口説き方 ※SS集
「ねぇ、ちょっと?恭一?何言ってんの?」
弥生さんからしたら俺のこの態度と台詞なんて、鳩が豆鉄砲くらったみたいに信じられないことで。
驚愕の顔をして、けれども見なかった振りをして、動揺を隠そうとしながら俺にすがる。
おいっ、今声をかけるなよ!
空気読めよ!
「煩せぇんだよ!ちょっ、お前もうどっか行けよ!!」
突然変わった俺の口調に驚愕の表情はそのままで、今度は動揺を隠すことなく言い淀む。
「えっ?えっ、、、き、恭一?どうしたの?」
どうもこうも見たまま、だよ!
尚も俺から離れようと体に力を込める杏の肩を抱き寄せて、少しだけ人目の付きにくい場所に杏を引っ張っりながらなおも後ろに付いてくる弥生さんに言い放つ。
「だから、煩いんだって。お前と話す気もなけりゃ、連絡先を教える気もねぇよ。もう終わってんだよっ、」
そこまで言って、再びやらかしたことに気が付いた。
杏も俺の台詞に気付いたようで、嫉妬の表情から一変してやけに強気な笑みを浮かべる。
「………………へぇ、始まってた事もあったって事ですか」