俺様御曹司による地味子の正しい口説き方 ※SS集
久しぶりに会ったはずなのに、会った瞬間から当時の空気に戻れる。
時間を感じさせない二人との会話はいつまでもつきなかった。
ある程度時間がたって、先生に一言挨拶をしに行くことにした。
3年生を受け持ってくれた担任の先生は若くてイケメンと呼ばれる部類で、生徒にとても人気があった。
私たちは特にとりまくこともなかったが、チャラい先生だな、なんて認識で。
こんなことがなければもう会うこともないだろうと、一言だけ礼儀として会いに行った。
「お久しぶりです。お元気でしたか?」
茜ちゃんと優ちゃんがそう声をかけたのを横でペコリと頭を下げた。
今も回りに当時のとりまきの女の子達がいて、相変わらずだな、なんて思っていた。
プライベートな事には全く興味はなかったけれど、こんな地味な私に対しても分け隔てなく接してはくれていたので悪い先生ではなかった。
ただ、言動がチャラい。
「おー。お前ら久しぶりだな。相変わらず相川はクールビューティーだな。いい女になったなー」
でた。
よくスラスラと出るなこの人。
「えー先生、私は?私は?」
「中山は可愛い、だな。仕事場までちゃんと迷わず行けてるか?」
「ぐっ、」
「アハハッ、優ちゃん今日もここまで迷ってたんですよ」
「かーーー。お前もうちょっと落ち着けよ」