11時30分に解ける魔法
添真が仕事でイギリスに行くまで、ずっとご近所さんだった。
お互い知り過ぎているうえに、遠慮がないものだから、やっと幼なじみから踏み出して、恋人同士になれても、喧嘩が絶えなかった。
「なんの時間よ」
と言うと、
「もうすぐ解けるんだよ。
ク、クリスマスの魔法が」
と言う。
……死ぬ程、らしくないセリフだ、と思いながら、添真の顔をマジマジと見る。
魔法とか、鼻で笑いそうな男なのに。
「早くしろっ。
11時30分くらいになると、シンデレラの鐘が鳴って、クリスマスの魔法が解けるんだっ」
くらいってなんだ? と思いながら、
「……夢だわ、これ。
添真がシンデレラの鐘とか言ってるし」
と言うと、繰り返すな、恥ずかしいっ、と添真はわめく。
だが、その姿が可愛らしくもあった。
お互い知り過ぎているうえに、遠慮がないものだから、やっと幼なじみから踏み出して、恋人同士になれても、喧嘩が絶えなかった。
「なんの時間よ」
と言うと、
「もうすぐ解けるんだよ。
ク、クリスマスの魔法が」
と言う。
……死ぬ程、らしくないセリフだ、と思いながら、添真の顔をマジマジと見る。
魔法とか、鼻で笑いそうな男なのに。
「早くしろっ。
11時30分くらいになると、シンデレラの鐘が鳴って、クリスマスの魔法が解けるんだっ」
くらいってなんだ? と思いながら、
「……夢だわ、これ。
添真がシンデレラの鐘とか言ってるし」
と言うと、繰り返すな、恥ずかしいっ、と添真はわめく。
だが、その姿が可愛らしくもあった。