永遠なんてないこの世界で、きみと奇跡みたいな恋を。


「嫌われるのが、突き放されるのが怖くて、冗談じゃないって、本気だって言えなかった」

「………………」

「あの時、ちゃんと伝えておけばよかったって、ずっと後悔して………っ」


………不意に、怖くなった。


こんなに苦しんでいる遠矢くんに、私はほのかちゃんの手紙を渡してもいいのかな。


後悔、失った痛みに苦しむ遠矢くんが、もっと苦しんだりしないかな。


手紙の入ったカバンに触れると、今から私たちがしようとすることが、本当に正しい事なのかが不安になった。


「なっちゃん、私……」


「ほのかは、もう……行きたい場所に行って、生きていきたいヤツと生きるなんて出来ねぇーんだ」


「え……」


なっちゃんは、真剣な瞳で私を見つめて、迷いなくそう言った。



< 148 / 322 >

この作品をシェア

pagetop