永遠なんてないこの世界で、きみと奇跡みたいな恋を。
「うー!はーなーせー、バカほのか!!」
「こら!病室なんだから静かにしなさい!」
もうすでに、圭ちゃんとほのかちゃん、2人の声が響き渡ってるんだけどね……。
「うる、さい」
「つぐみ、てめー!抜け駆けしておいてなんだよっ!このコケシ頭っ!!」
「ぐすっ……ふぇっ、ふう姉〜」
今度はつぐみちゃんに飛び火した。
これはどんどん酷くなっていくいっぽうだなぁ。
泣き出したつぐみちゃんを慰めながら苦笑いを浮かべる。
「ほらみんな、そんなに喧嘩しないで。好きなだけ、ここにいたらいいよ」
そう笑って諭して見れば、みんなが渋々頷いて、静かになった。
それにホッとしていると、
「あら、風花。またみんなと遊んでいたのね」
「あ……お母さん」
すると、賑やかな私のベッドを見て、お母さんが笑う。
その後には、険しい顔のお父さんの姿があった。