永遠なんてないこの世界で、きみと奇跡みたいな恋を。
「病室からあんまり出るな、それから、静かに寝てるんだぞ」
お父さんはそう言って、私の周りにいるほのかちゃんや圭ちゃん、つぐみちゃんを見た。
「………お父さん……」
やめて……。
そんな風に、みんなを責めるように見ないで……。
私が、望んでみんなの傍にいるのに……。
「お前のことを心配して言ってるんだ。それに、ここは本来、休養すべき場所だろう」
「ふう姉……」
お父さんの棘のある言い方に、つぐみちゃんがいち早く反応して、私にしがみついてくる。
つぐみちゃんだけじゃない、みんなが怯えているのを感じた。
圭ちゃんはゲーム機の画面を見つめたまま下を向き、ほのかちゃんは何かに耐えるように両手を握りしめている。
さっきまで、あんなに楽しかったのに……私の、せいだ……。