永遠なんてないこの世界で、きみと奇跡みたいな恋を。
「つぐみちゃん、ごめんね……」
ごめんね、みんな………。
私は、聞こえるか聞こえないか分からないくらいの小さい声でそう呟いた。
そして、つぐみちゃんを守るように抱きしめる。
「私、これくらいなら大丈夫だよ。だから……」
ーーーーだから、私を縛り付けないで。
本当は、心の中でずっと抱いていた気持ちだった。
「大丈夫なわけないだろう。そうお前は楽観しているから、お父さんたちが守ってやらなきゃならないんだ」
「………でも、私……っ」
本当は、手術の前に行きたい場所があるの。
そう言葉にしようとして、私は口をつぐむ。
お父さんの目が、私を咎めているように見えて、怖気ずいてしまったからだ。