摩天楼レボリューション
「あ、申し遅れました。私、戸仲伊夜といいます」
「『となかいよ』ちゃんか。可愛い名前だね」
「そ、それであの、さっきの話の続きなんですけど…」
今さらながらにその事を思い出し、問いかけた。
「一年も前から予約してたって言ってましたよね?それって誰かをエスコートするつもりだったんじゃないんですか?」
「うん。付き合ってた彼女をね。ここでプロポーズする予定だったから」
サラリと繰り出された暴露に目を見開き、固まった私を置き去りにして黒須さんは続ける。
「高校時代の同級生でさ。在学中はお互い特別意識していなかったんだけど、成人式の同窓会で再会して、何だかやけに会話が弾んで。その時に連絡先を交換して、食事とか飲みに行くようになったんだけど、長い友達付き合いを経て、去年、めでたく恋人同士になったんだよ」
「そ、そうなんですか」
別に私はそこまでの回答は求めていなかったのだけれど、きっと黒須さんは吐き出したいのだろうな、と思い、余計な事は言わずに間の手だけ入れた。
「実はその子の誕生日は12月24日だったんだ。で、今年のイブを調べたら日曜日って事が分かったんで、その日を逃す手はないなと。誕生日で、なおかつイブの日にプロポーズだなんで最高にドラマチックだろ?」
「そうですね。ただ…」
話の中の、あるキーワードにドキリとしつつもそれを押し隠して沸き起こった疑問をぶつける。
「『となかいよ』ちゃんか。可愛い名前だね」
「そ、それであの、さっきの話の続きなんですけど…」
今さらながらにその事を思い出し、問いかけた。
「一年も前から予約してたって言ってましたよね?それって誰かをエスコートするつもりだったんじゃないんですか?」
「うん。付き合ってた彼女をね。ここでプロポーズする予定だったから」
サラリと繰り出された暴露に目を見開き、固まった私を置き去りにして黒須さんは続ける。
「高校時代の同級生でさ。在学中はお互い特別意識していなかったんだけど、成人式の同窓会で再会して、何だかやけに会話が弾んで。その時に連絡先を交換して、食事とか飲みに行くようになったんだけど、長い友達付き合いを経て、去年、めでたく恋人同士になったんだよ」
「そ、そうなんですか」
別に私はそこまでの回答は求めていなかったのだけれど、きっと黒須さんは吐き出したいのだろうな、と思い、余計な事は言わずに間の手だけ入れた。
「実はその子の誕生日は12月24日だったんだ。で、今年のイブを調べたら日曜日って事が分かったんで、その日を逃す手はないなと。誕生日で、なおかつイブの日にプロポーズだなんで最高にドラマチックだろ?」
「そうですね。ただ…」
話の中の、あるキーワードにドキリとしつつもそれを押し隠して沸き起こった疑問をぶつける。