摩天楼レボリューション
「だからこそ余計じゃないか?引っ込み思案の子じゃなくても、そういう状況下での友達作りはなかなか大変だと思うよ」

「我ながら無謀でした…」

「え?いやいや、チャレンジ精神で起こした行動なんだから、とても素晴らしいことじゃないか」


黒須さんのフォローに曖昧な笑顔で応えたあと、ひとまず切り分けておいたお肉を口にし、咀嚼してから話を再開した。


「それで、『どうしようどうしよう』って焦りまくっていたら、あの子達が「ウチらのグループに入りなよ」って声をかけて来たんです。華やかな子ばかりの同級生の中でも、特に目立っていた3人で、『何で私を誘ってくれたんだろ?』とは思ったものの、それを拒んだりしたら孤立するのは確定でしたから、有り難く入れてもらいました」

「初めから高圧的な感じではなかったの?」

「はい。最初のうちはそれなりに和気藹々と過ごしていたんです。だけど、すぐに雲行きが怪しくなって来て…」


『伊夜ってかなり天然だよね』

『うん。超ウケるー』

『なんかカワイイよねー』


『だけど、ちょっとボケかまし過ぎじゃね?』

『やりすぎはシラケるよー?』

『ちゃんと空気読まなきゃ』


『…っていうかあんたって、ただ単に気がきかなくてトロいだけなんじゃね?』

『見ててすっげーイライラすんだけど』

『あんたのせいで学食来るの遅れたんだから、ここ奢りね!』
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