摩天楼レボリューション
瞬く間に豹変して行く彼女達の言動がフラッシュバックして、胃の辺りがズシン、と重くなった。


「それで気が付いたんです。明らかにキャラの違う私に声をかけたのは、自分達の思い通りになる、便利な使いっ走りが欲しかったからなんだなって」

「それを把握した時点で突っぱねる訳にはいかなかったの?」

「もう、一回目を付けられちゃったらそこから逃げ出すのは至難の技だし、それをやり遂げたとして、その後が怖いですから…。実際、脅しのようなことを言われましたし」


『ウチラのおかげであんたボッチにならずに済んだんだからね』

『嫌なら離れても良いんだよ?私達には何ら影響はないし』

『でも、あんた自身は困るんじゃないの?次の日から一体どうなるだろうねー?』


その時の彼女達のセリフを再現すると、黒須さんは眉根を寄せてコメントした。


「何だそりゃ。まるでチンピラじゃないか」

「……とにかく彼女達はすごく影響力があるから、私が仲間外れになった事が分かれば、他の子も当然それに乗っかると思います」


いい加減辛くなって来たけれど、彼を巻き込んでしまった以上、途中で放棄する訳にはいかないだろうと思い、頑張って解説を続けた。


「それで今日、いつものごとく私におごらせるつもりだったのか、彼女達が一人暮らしのアパートまで押しかけて来て、カラオケに同行するように言って来たんです」
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