Snow Drop~天国への手紙~(上)【実話】
7月、最終日。

あっちゃん?
覚えていますか?

あの日の私達の出逢いは、偶然と言う、切なくて、苦しくて…でも、とても温かい…そんな運命だったんだ。



7月31日

am.8:00

今日も朝から、既に30度近い気温で、部屋の中はサウナ状態。

こんな暑さじゃ、嫌でも目が覚めてしまう。

『あっつぅ…マジ嫌んなるぅ…』

汗でベトベトの首筋を手のひらで拭いながら、枕元に転がるエアコンのリモコンに手を伸ばす。

ピッ…ゴォォ~…

『はぁぁ~♪極楽~♪』

…あ、ヤバイなぁ。
涼しくなったら、また寝ちゃいそう…

あこがウトウトと眠りに就きそうになった時だった。

♪…ピリリリリ…

新着メール 1件

【おはぁ(^O^)
今日海行かない?超暑いよ~(泣)
エリ】

親友、エリから朝一でメールが届いた。

この一通のメールが、あこの運命を大きく変えて行く事になる。

…そんな事は、まだ誰も知らない。

海かぁ…久々にいいかもね!!

【OK~(>_<)
あこも超~暇だしっ!!(笑)】

ピッ…

送信ボタンを押し、あこは、ベッドから飛び起きた。

ガバッ…

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