甘々なボスに、とろけそうです。


「ミコのことだ」


「ふぇ……っ!?」


驚きすぎて、おかしな声が出た。ふぇってなんだ、ふぇって。


「綺麗だ。夜景なんかより、ずっと」


それは、どういうつもりで言っているのですか。妹としてですか。それとも私は、ペット的存在……なのでしょうか?

気になるが、今そんな話を持ちかける余裕などない。それでもなにか、話題を振らなければ、この状況は……溶けます。私、溶けそうです!


「ボス、料理、食べないんですか」


「みこから視線をそらすのが惜しいよ」


いや、そんなことを言われましても。ここは、食事をする場所です。


「ほ、ほら。作ってくれた方にも悪いですし!」


「それもそうだな」


ボスが離れると、ホッとしながらも、なんだか少し惜しい気分になった。近付かれるのは、嫌じゃない。むしろ、嬉しいからだ。

ボスがどんなつもりなのかはさておき。やっぱり私は、この人のそばにいられると嬉しい。こんなにも、胸がドキドキする。


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