甘々なボスに、とろけそうです。


寮では基本的に食事が出るので、自炊はしない。するにしても、本当に簡単にできちゃう時短メニューくらいだ。

夏場は、素麺さえあれば乗り切れる気がする。酢醤油で食べるとサッパリして元気がでる。

それから、冬は鍋に限る。友達がすすんで鍋奉行(なべぶぎょう)をしてくれるのだが、寒い日は寮生で集まって鍋パーティーをするのが身も心も温まる。

こうしてジャガイモの皮を向く作業を黙々とするのは、随分とやっていなかった気がする。これだけで、こんなに手間がかかるのだ。母は365日ないし366日休むことなく、何年も手間暇かけてご飯やお弁当を作ってくれていたのだから、頭が上がらない。

しかし、好きな人のために料理をするのは、こんなにも心躍るものなのだな。歌でも歌いたくなってしまう。


【ボク、ミーコが好きみたい】


「……っ、」


いけない。気がそれて、思わず指を切ってしまった。

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