甘々なボスに、とろけそうです。


「呼び付けて悪かった。だが、これでもまとまった時間が、なかなかとれなくてな」


――!?


ボスが……ボスが、喋ったぁあ……!!


「見知らぬビルに……右も左もわからないミコがそわそわしながらやってくると思うと、たまらなかったよ」


(へ?)


ずっとPCモニターを見つめていたボスが、初めて私に顔を向けた。


……満面の、笑み。


(うっわぁ……!! かっ、カッコイイ……!!)


心臓が、さっきまでの緊張とは別の意味で、激しく鼓動し始める。

って、ちょっと待って。

私が困りながらここまで来ることを想像して、ボスは、喜んでいたのですか?

たまらなかった……なんて台詞、そんな素敵な笑顔で、さらっと言わないでくれません!?


っていうか……あの……


(近いですぅぅ……!!!)


ボスは立ち上がり、ゆっくりとこちらに歩いてきたかと思うと、私のすぐ隣に腰を下ろした。

細く長い足を組み、肩に手をまわしてくる。


(ひぃぃぃ……!!!)


「よく来たな。誉めてやろう」

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