弁護士シリーズ作品第2弾!
『最強の弁護士軍団』
「瑠璃ちゃん?あの就任式の時、斗摩と屋上で一体何があったの?瑠璃ちゃん?ちゃんと話せる?」
昴は優しい声で私に話し掛けた。
黙ってると…
『瑠璃ごめん…。ちゃんと怒らないで最後まで聞くから話してくれるかな?』
晧覬も優しい声に戻り私に話し掛けた。
墓場まで持って行くと決めたのに…
晧覬と昴に気付かれてしまって…
何てバカでマヌケな私なんだろう…
私は自分で自分を責めた…
話せない…
話せる訳がない…
私はこの沈黙に耐え切れずに仮事務所を飛び出し外へ出てしまった…
追い掛けて来る晧覬と昴を振り切って…
何も考えないで…
後先の事も考え無いで私は無心にただ走り続けた。
罪悪感と晧覬と昴に嘘をついた事を謝りながら…
ごめんなさい…
それだけを思い私は行く宛ても無くただ走り続けた。
晧覬と昴に捕まらない様に…