赤い糸～切れた糸の続き～

「まあ、諦めんなよ‼俺も頑張ってやるから‼」そう言って聖は俺を励ましてくれたんだ。

何をする気か、検討もつかないが。

この日、俺はいつものように聖と一緒に帰った。

と言うより、聖は家まで送ってくれた。

何でなのか？気にはなる。俺だって一応男だ。

けど…こないだのことがあるし、気遣ってくれてるんだろう。

ありがとうと言って中に入った。

それから数日、俺はずっと毎日おねぇさんのことを考えてしまう。

受験生であることも忘れて。

恋って難しいな。

叶わないってわかってても追い求めてしまう。

気づけば想いは募る一方だ。

いつか俺は振り向いてもらえるだろうか？

毎日そんな想いで過ごしてる。