赤い糸~切れた糸の続き~
この日から数週間、私はずっとバタバタしていた。
気づけば5月になろうとしている。
GWという長い休みを挟むため、忙しさはピークだった。
周りもピリピリしているのは食堂でもよくわかる。
私は呑気に周りを見つめながら、自分もあんな感じだったなぁと思う。
福本さんの下で福本さんと働くようになった私は平穏に過ごしている。
多分、鬼でもなくなった穏やかな、マイペースな上司の下にいるからなんだろうけど。
GWは家族サービス優先のため、福本さんはキッチリ仕事を休む。
私はその間にいくつか片付けなくてはならない。
ほんとは休みたいんだけどなぁ。
健斗くんとデートだってしたいけど…
現実はそんなこと言ってられないのよね。
周りは休みモードに入ってるのに…何で仕事してるんだろ私。
デスクに向かいながらそう思う。
キーボードを無性に叩きつけてる私。
お昼も久しぶりの一人飯。食堂もガラーンとしている。
ほとんどの人がキッチリ休みを取っていて、私を入れて数人くらいだけ。
「お疲れ様~」と言って私の横に来た男性は私にコーヒーを差し出してくれた。
「甘めに入れといた。休みやのに大変やね」そう言って私の横に座った男性は
私のよく知る人物で、ずっと気にかけてくれていた、田崎先輩。
実は咲斗さんの連れだった学校の先輩でもあり、この会社に入ったときから大事にしてくれていた。咲斗さんを亡くして苦しかったとき支えてくれた大切な人でもある。
「田崎先輩?!お休みなのに…お仕事何ですか?」と私が言えば苦笑いして君もだよね?と言われた。
気づけば5月になろうとしている。
GWという長い休みを挟むため、忙しさはピークだった。
周りもピリピリしているのは食堂でもよくわかる。
私は呑気に周りを見つめながら、自分もあんな感じだったなぁと思う。
福本さんの下で福本さんと働くようになった私は平穏に過ごしている。
多分、鬼でもなくなった穏やかな、マイペースな上司の下にいるからなんだろうけど。
GWは家族サービス優先のため、福本さんはキッチリ仕事を休む。
私はその間にいくつか片付けなくてはならない。
ほんとは休みたいんだけどなぁ。
健斗くんとデートだってしたいけど…
現実はそんなこと言ってられないのよね。
周りは休みモードに入ってるのに…何で仕事してるんだろ私。
デスクに向かいながらそう思う。
キーボードを無性に叩きつけてる私。
お昼も久しぶりの一人飯。食堂もガラーンとしている。
ほとんどの人がキッチリ休みを取っていて、私を入れて数人くらいだけ。
「お疲れ様~」と言って私の横に来た男性は私にコーヒーを差し出してくれた。
「甘めに入れといた。休みやのに大変やね」そう言って私の横に座った男性は
私のよく知る人物で、ずっと気にかけてくれていた、田崎先輩。
実は咲斗さんの連れだった学校の先輩でもあり、この会社に入ったときから大事にしてくれていた。咲斗さんを亡くして苦しかったとき支えてくれた大切な人でもある。
「田崎先輩?!お休みなのに…お仕事何ですか?」と私が言えば苦笑いして君もだよね?と言われた。