赤い糸~切れた糸の続き~
早々と食べ終えた福本さんは私と田崎先輩が座っている席に来た。

「色々考えたんだが、早退はさせてやれない。けど、今後のことはしっかり話し合おう。てことでとりあえず、病院に連れていく」と福本さんは言った。

えっ…?どーゆうこと?

混乱して頭がついていけない

「ほら、早く準備しろ!病院行くぞ!」と福本さんは言った。

そして、私は福本さんに連れられて病院に行った。

社用車で運転してくれる福本さんの隣に座った私。

優しく福本さんは声をかけてくれた。

「最近どした?何かあったのか?忙しくてあんまり話も聞いてやれてなかったけど…」と福本さんは言ってくれた。

なので、私は全部話した。

田崎先輩とのこと、健斗くんのこと。

忙しすぎて毎日疲れて何もやる気になれないことなど。

無言でしばらく聞いてくれた福本さんはこう、切り出した。

「要するに、忙しすぎて彼氏を怒らしたまま連絡出来ず、頭は回らない。上に、私用を持ち込みたくないのに、それが原因でミスしたことを悔やんだ結果がこの状態になってると…」 と。

多分これは確認なんだと思う。

はいとひと言答えた私に。

「少し考える時間をくれ。今日中に答えはだから。だからとりあえず今日は引き続き仕事をしてくれるか?出来る限りのサポートはするから」と福本さんは言ってくれた。

私はそれが嬉しくて、ありがとーございますと言った。

そんな話をしているうちに病院に着いた。

今回はほんとにかすり傷程度だった。

昔、かすり傷だと言って病院に来たとき、骨が折れていたことがあったため、ドクターにはかなりこっぴどく怒られた。

が、1つ関心されたのは見事な応急措置だった。

さすが田崎先輩。やりなれただけある…ってそーゆう問題じゃないわね。

私がそれだけ怪我も多かったってことよね。

気を付けますとだけ言って診察室を出た。

会計を済まして私たちは会社に戻った。

私は仕事を再開する。

福本さんは社長の所に行くと部屋を出ていってしまった。

どーしよ。こんなんじゃ、アレク乗りにくいよね。

私ってほんと、バカ!

歩いて帰ろうかしら?

ウーン…随分悩んでしまった。



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