赤い糸~切れた糸の続き~
ウチに着いて、ただいまーとドアを開けた。

すでに帰ってた、弟の聖(ノエル)が迎えてくれたんだけど…

「ねえーちゃん!どーしたの?珍しい、男連れて来るなんて…」なんて驚いて大声出すもんだから、

お父さんとお母さん、慌てて飛び出して来ちゃったじゃないの!

「ヒドイでしょ?手当てしてあげようと思って…」と私は言って彼を連れて中に入った。

「嘘だろ?!あの伝説の女、氷の帝王と言われたねえちゃんが…」と余計なことを言ってくる聖。

今、そんなこと言ってる場合じゃないでしょうが!

私はソファーに運ぶとテキパキと手当てを始める。

これくらいなら私も充分手当て出来るわ。

私も昔はこれくらいやらかしたこともあったしね!
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