赤い糸~切れた糸の続き~
しばらくして、聖が帰ってきた。
「おかえりー」と声をかけると、真剣な顔をして、「ねえーちゃん、少し良いかな?」と部屋に連れてこられて、今、聖の部屋。
私は何よーと言いながらベッドに座った。
「今、アイツと話してきた。で、ストレートに聞いてきた。兄貴いたか?って。そしたらいたよ。ってさ。19でこの世を去ったけど…いい彼女に出逢えて幸せだったって最後の日まで笑ってたって。名前も聞いたら、咲斗さんだった。アイツ、咲斗さんの弟だよ」と聖は言った。
私はそう言われて放心状態。
なのに、頬を伝う涙だけは感じる。
そんな私を抱き締めて、「大丈夫、大丈夫」と優しく聖は声をかけてくれた。
「おかえりー」と声をかけると、真剣な顔をして、「ねえーちゃん、少し良いかな?」と部屋に連れてこられて、今、聖の部屋。
私は何よーと言いながらベッドに座った。
「今、アイツと話してきた。で、ストレートに聞いてきた。兄貴いたか?って。そしたらいたよ。ってさ。19でこの世を去ったけど…いい彼女に出逢えて幸せだったって最後の日まで笑ってたって。名前も聞いたら、咲斗さんだった。アイツ、咲斗さんの弟だよ」と聖は言った。
私はそう言われて放心状態。
なのに、頬を伝う涙だけは感じる。
そんな私を抱き締めて、「大丈夫、大丈夫」と優しく聖は声をかけてくれた。