夢幻の騎士と片翼の王女
*
(どこだ!?)
俺は城下町の近くの森へ向かった。
亜里沙が最後に目撃されたあの森だ。
確か、この森のどこかに埋めたはずだ。
それは間違いない。
だが…どこだったのか…
俺は弾んだ息を落ち着かせながら、森の中をゆっくりと歩いた。
手掛かりを見落とさないように、あちこちに目を配りながら…
だが、どこも同じような景色が続くだけ…
変わったものなど何もないように思えた。
おそらく、何か目印はあるはずだ。
しかし、何も見つけられず、俺は気持ちばかりが焦っていった。
(思い出せ…きっと何かあるはず。
忘れている大切なことを思い出すんだ!)
俺はじっと目を閉じ、過去の自分を捕まえようと努力した。
5つか6つの時の俺…
あの頃の俺はどんな子供だった…?
(あ……)
ふと、脳裏に歌が浮かんだ。
そうだ、あれはきっと初めて見た吟遊詩人の歌だ。
なにかの余興として呼ばれた吟遊詩人の歌…俺は初めてのその体験にものすごく感動した。
『夜空に輝く星々よ、どうかあの子に伝えてほしい…』
特に印象に残ったその歌は、恋愛の歌だった。
私がその歌を口ずさむと、お前にはまだ早いと陛下が苦笑いをされた…
(思い出したぞ!)
俺は、森の入り口に駆け戻った。
その場所から、懐かしいその歌を歌いながらゆっくりと歩いて行く…
(どこだ!?)
俺は城下町の近くの森へ向かった。
亜里沙が最後に目撃されたあの森だ。
確か、この森のどこかに埋めたはずだ。
それは間違いない。
だが…どこだったのか…
俺は弾んだ息を落ち着かせながら、森の中をゆっくりと歩いた。
手掛かりを見落とさないように、あちこちに目を配りながら…
だが、どこも同じような景色が続くだけ…
変わったものなど何もないように思えた。
おそらく、何か目印はあるはずだ。
しかし、何も見つけられず、俺は気持ちばかりが焦っていった。
(思い出せ…きっと何かあるはず。
忘れている大切なことを思い出すんだ!)
俺はじっと目を閉じ、過去の自分を捕まえようと努力した。
5つか6つの時の俺…
あの頃の俺はどんな子供だった…?
(あ……)
ふと、脳裏に歌が浮かんだ。
そうだ、あれはきっと初めて見た吟遊詩人の歌だ。
なにかの余興として呼ばれた吟遊詩人の歌…俺は初めてのその体験にものすごく感動した。
『夜空に輝く星々よ、どうかあの子に伝えてほしい…』
特に印象に残ったその歌は、恋愛の歌だった。
私がその歌を口ずさむと、お前にはまだ早いと陛下が苦笑いをされた…
(思い出したぞ!)
俺は、森の入り口に駆け戻った。
その場所から、懐かしいその歌を歌いながらゆっくりと歩いて行く…