ヴァージンの不埒な欲望

自信を持って言い切る上野さんに、私は苦笑が溢れた。聡い拓夢さんが、上野さんたちの意図に気付かないはずはない。

でも、私まで一緒になって行ったわかりやすい企みに、拓夢さんならのってくれると思った。拓夢さんは、優しい人だから。

「わかりました。その話、私も協力します!」

私は大きく頷いて答えた。

「星野さん、ありがとうございます!では、さっそく」

パッと顔を明るくした上野さんは、カメラを携えた女の子を一人連れてきた。

「アシスタントの下田です。撮影もありますし、今日は私と二人で、担当させていただきますね」

「下田です。よろしくお願いします!」

「よろしくお願いします!て、本当に撮影するんですか?」

写真は撮らないものと思っていた私は、焦って上野さんに問いかけた。

「はい!星野さん嘘が下手そうですし、安西さんをうまくごまかす為にも、写真は撮っておきましょう。それに、写真を使わないとは、決まっていません」

「えっ!?」

「さっ!では、さっそく撮りましょう!」

戸惑っている私にお構いなく、上野さんと下田さんはすすめていく。明るく息の合った二人に、私はうまく押しきられてしまった。

なるように、なれ!だ。


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