ヴァージンの不埒な欲望
「はい!ハデじゃないし、『がんばって、メイクしました!』ていう感じでもないし。でも、いつもの私と全然違います!自分で言うのもなんですが。すごくきれいです!上野さんが、魔法をかけてくれたんですね!」
興奮気味に話せば、上野さんはニッコリと微笑んでくれた。
「本当にすてきです!清楚で可憐で、星野さんの良さがさらに引き立っています!」
下田さんも、明るい笑顔で言った。お客へ対してのお世辞もあると思いつつも、やっぱり誉められると嬉しい。
「ありがとうございます!」
下田さんに、素直にお礼を言った。その後、何枚か写真を撮った。最初は嫌で仕方なかったのに、今は、自然と笑顔が溢れていた。
「さあ、安西さんにも、きれいになった星野さんを見ていただきましょうね!」
上野さんがそう言って、私の眼鏡が乗った木製のトレーを差し出した。
「あっ、すみません!」
私が眼鏡に手を伸ばした時、スッとトレーが遠ざけられた。
「えっ!?」
戸惑って上野さんを見ると、上野さんに真摯な眼差しを向けられた。
「星野さん、眼鏡、本当に必要ですか?せめて今だけでも、眼鏡はかけないでおきませんか?」
「っ!」