明日の蒼の空
 三人で手を繋ぎながら浴室に入り、りさちゃんにかけ湯をして、湯船に浸かった。

 熱すぎず温すぎず、ちょうどいいお湯加減。

 夏美さんと私の行動を真似たのだと思う。夏美さんの膝に乗っているりさちゃんも頭の上にタオルを乗せている。なんだかとっても気持ち良さそう。

「良い匂いがするね」
 りさちゃんも檜の香りの良さがわかるのだと思う。気持ち良さそうな顔のまま、天井の方を見つめている。

 ぽかぽかぽかぽか良いお風呂♪ ぽかぽかぽかぽかあったまる♪ あったかーい♪ あったかーい♪ 体も心もぽっかぽか♪ ぽっかぽかだよう♪ 

 真っ白い湯煙が立ち込める中、りさちゃんが可愛らしい声で歌い始めた。

 その歌声は、どんどん大きくなっていく。

「りさちゃんは、お歌が上手だね。今のお歌は何ていうお歌なの?」
 夏美さんが明るい声でりさちゃんに尋ねた。

「お風呂の歌だよ」
 りさちゃんは元気な声で答えた。

「あはは。そのままだね。もう一度、歌ってくれる?」

「いいよ!」
 元気な声で返事をしたりさちゃんは、さっきより大きな声でお風呂の歌を歌い始めた。

 夏美さんと私も、りさちゃんのメロディーに合わせて、お風呂の歌を歌った。

 三人の歌声が浴室に響き渡り、ぽたぽたと天井から温かい水滴が落ちてくる。

「温まった?」

「うん! あったまった!」
 りさちゃんの声がどんどん大きくなっていく。

 声のトーンもどんどん高くなっていく。どんどん元気になっていく。

 こんなに楽しいお風呂は生まれて初めて。なんだかとっても幸せな気分。本当に体も心もぽっかぽか。
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