明日の蒼の空
 りさちゃんを菓絵さんにも紹介するため、みんなのふっちゃんに立ち寄った。

「蒼衣さん、こんにちは。いらっしゃい」

 お昼ご飯を食べる手を止めて、お店の奥の部屋から出てきてくれた菓絵さんに、さっそくりさちゃんを紹介して、事情を説明したところ、「私も応援するから、頑張ってね」と笑顔で言ってくれた。

 また一人、心強い応援者が増えたことに私は嬉しく思い、「頑張ります!」と大きな声で返事をした。

「どれでも好きなものを持っていっていいからね」
 にっこりと微笑みながら言ってくれた菓絵さんが、りさちゃんにオレンジ色のカゴを手渡した。

「うん」
 嬉しそうな顔で返事をしたりさちゃんは、オレンジ色のカゴを持って店内を歩き回り、昨日の夜に食べた五円チョコ、どうぶつビスケット、お星様型のクッキー、黒胡麻のお煎餅、ミニラーメン、おはじき、ビー玉、シャボン玉セットをカゴに入れた。

「こんなにいっぱいもらっていいの?」
 りさちゃんが心配そうな顔で私に尋ねてきた。

「いいのよ」
 この世界のものは、何でも無料でいただけることをりさちゃんに説明して、私は五円チョコとシャボン玉セットをいただいた。

 地上の世界とこの世界とでは、大きく異なることがいくつかある。その一つ一つを、これから丁寧に教えていかなければならない。
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