明日の蒼の空
　住宅街の中心にある東ひまわり公園は、かなり広い公園で、大きなジャングルジムと回転式のジャングルジムとブランコと滑り台とシーソーと鉄棒と運梯とプリンのような山と砂場があり、町の人たちの憩いの場になっている。

　ボール遊びをしてはいけません。などの禁止事項はなく、何をして遊んでも自由。

　ほのぼのとした空気が漂っている東ひまわり公園のベンチに座って、のんびりと日向ぼっこをしながら絵を描くことも私の日課の一つであり、楽しみの一つでもある。

　私が外で絵を描くようになったのは、ここ最近のこと。それまではずっと部屋にこもって絵を描いていた。

　ショックなのはわかるけど、いつまでも家でくすぶっていても仕方ないわよ。外に出て、お日様の光を浴びなくちゃ。と夏美さんに言われた。そのことがきっかけで、私は外に出るようになった。

　お日様の光を浴びながら描く。優しい風を感じながら描く。新鮮な空気を体に取り込みながら描く。外で絵を描いていると、なんだか気持ちが落ち着いてくる。
< 22 / 315 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop