明日の蒼の空
 いつの間にか、十月も下旬。

 朝晩は少し冷え込むようになり、日が落ちるのがだいぶ早くなってきた。

 夏美さんもひばりさんも菓絵さんも萌も美穂も大工さんも郵便屋さんも運送屋さんも馬車の運転手さんも町長さんの吉川さんも他の人たちも、日が暮れてからも働いている。

 私の仕事時間は、午前中の一時間だけ。

 この世界の生活にもすっかり慣れたし、夏美さんが家事を手伝ってくれるようになったので、もっと長い時間、働かなければならない。

 どんくさい私でも、お皿くらいなら洗える。

 ひばりさんにお願いして、お皿洗いの仕事もさせてもらった。

 これで私は、みんなのひまわり憩い食堂の一員。もう家事手伝いではない。
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