熱愛系エリートに捕まりました
なんて失礼なことを考えていたら、カウンター席に向かって歩いてくる男性と目が合った。

ゴツゴツという足音が止んで、彼が立ち止まる。目を見開いて驚愕の表情を浮かべていた。


え、何!?考えてることがバレた!?

慌てて目を逸らして俯いたけど、ものすごく気まずい。

うん、そこそこ飲んだし、もう帰ろう!


「マスター、お会計…」

「すみません」


小さな声でカウンターの中にいるマスターに呼びかけようとしたら、それを遮る低めの声。

ビクッとして飛び上がりながら振り向くと、あの男性が2つ隣の木製の椅子の背を引いていた。


「ここ、座ってもいいかな?」

「え?あ、はい!ご、ご自由に!」


テンパりすぎて、まるで店員のような受け答えをしてしまった。
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