熱愛系エリートに捕まりました
「やっぱり寒かったよね?」

「体はちょっと冷えちゃいましたね」


冗談めかして笑いながらランチをして、コーヒーをゆっくり味わって。

体もすっかり温まった頃に店を出た。


自然にまた手を繋がれて、思わずキュッと握ると、ギュッとさらに強く握り返される。

そんな無言のコミュニケーションに照れくさくなっているうちに、駅に着いて電車に乗った。


しばらく揺られて向かった先は、駅に隣接された、ショッピングモールを中心にレストランや映画館や屋外ステージもある大型複合商業施設だった。

ステージでは地下アイドルらしき女の子たちが踊っているのが人垣の向こうに見えて、ファンと思しき数名の野太い掛け声が響いてくる。


「買い物ですか?」

「映画を予約してあるんだ。もちろん買い物もしたければ行こう」
< 124 / 217 >

この作品をシェア

pagetop